6年生__

えがお No.22

同和教育講演会



 先週の5日(木)に城北中学校区で同和教育についての講演会がありました。今年度はZoomで行いました。講師に徳島県出身の中倉茂樹さんをお呼びし、差別実態、体験談をお話していただきました。
 子どもたちは以前から同和教育学習を行ってきており、「差別」という言葉の意味を理解しています。1学期にも室町時代から続く差別について学習をしました。不当な言動に「おかしい」と考えたり、憤ったりする子どもたちがたくさんおり、中倉さんの話にも真剣に耳を傾ける姿が見られました。子どもたちの感想を紹介します。
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 中倉さんの話の中に、差別に対して「怒り」や「おかしい」という気持ちがないと差別は消えないとありました。みんな平等で楽しく過ごせる時が来るには、一人一人が関わりを深め合って、認め合うのが大切だと思いました。結婚差別というものを聞いて、「あの人とは別れなさい」という言葉が話に出たけど、大切な人と関わりを切るなんて想像以上に辛いものだということがお話を聞いているだけで分かりました。一緒にいたいという気持ちが心にずっと残り続けると思います。
 これからの生活で友達との差別をなくすために一緒に話したり遊んだりして良い環境づくりをしていくことが大事だと思いました。
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 中倉さんのお話を聞いて、生まれる場所は選べないし、自分は悪くなくてもこんな差別を受けることがあるんだなと感じました。その地域出身だからと言って差別するのは違うし、噂を信じて差別に同調するのも違うと思います。また、誰にでも無意識に差別心があるとおっしゃっていました。私も無意識で心のどこかに差別心が芽生えると思います。でも、差別を見ている側、聞いている側は他人事ではなく、自分事として受け止め、真剣に考えたいです。
 一番印象に残ったのは、「誇りをもって正しいと思う行動をして」という言葉です。周りに流されず、実行できる人になりたいです。
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 話の最後に中倉さんは「もし差別と闘わなければならない時がきたら」という話をしてくださいました。人間としての誇りをもつこと、そして、自分が考えて正しいと思う行動をしてほしいことを子どもたちに伝えてくださいました。特に、中倉さんの「世間の噂や偏見で知らず知らず無意識に差別したり振り回されたりするのではなく、本当のことを知ろうとし、寄り添う気持ちをもつ」ということを、みんなで意識していきたいものです。




2020年11月13日